あたしの前世はあなたの恋人
「必ず、見つけ出すから…」
そう言って、小指を出す男。
不安ながらも女は、自分の小指を男のそれに組む。
「約束」
「……あぁ…」
「ゴホッ!ゴホッ!……愛してるよ……一(ハジメ)…」
男はゆっくりと目を閉じる。
その目は、二度と開くことはなかった。
「……私も、愛してる……総司(ソウジ)…ッ…!!」
一は総司の名を、呼びながら、静かに涙を流した。
『君を必ず見つけ出す』
男――沖田総司は永遠を誓う
女――斎藤一は誓いを信じる
二人の恋物語は、今、始まった。