あたしの前世はあなたの恋人
「「斎藤?!」」
「一くん!!」
「「斎藤さん!?」」
「一ではない」
僕たちが噂をしていた、斎藤壱歌だった。
というか、地味にツッコんだよね。この人。
…僕たちは、この人を新撰組三番隊組長斎藤一ではないか、って話しをしていたんだ。
僕の可愛い可愛い恋人。
昔の恋人だから"元"がつくのかもしれないけど。
本当かどうかは本人しかしらない。
僕たちの考えは、全て憶測でしかないのだ。
「斎藤さん、今の話聞いとったんか…?」
話は戻って、恐る恐る山崎さんが聞く。
普通こわいよね。
斎藤壱歌は、一くんかもしれないけど、本人が自覚してないなら、僕たちは"変人"と認識されるんだから。