Endless story in正員館 ~男装女と寡黙男~
「あなた……」
そう母上は言った。
今日、父上が謀反の罪での処刑されてしまった。
処刑前の父上は私に言った。
『桃莉よ……葵はまだ幼く、お前の母は身体が弱い……だから、お前が絶対に絶対に2人を守ってやれ…』
『父上…』
何秒かして私は言った。
『はい、分かりました。2人とも守ってみせます。父上の無念の恨みが晴れるよう、努力します』
『あぁ、よろしく頼む……また、会おうな』
父上の手を握り締める。
兵士が父上に言った。
『早くしろ、処刑場に行かなくては、ならない』
『父上……またどこかで会いましょう……』