東京へ 〜僕の夢を乗せて
僕は

実家に帰りたい思いをふりはらいバイトに励んだ

働いていると余分な事を考えないでいられる

その事務所に先に入ってた友達は田舎へ帰った 

それはかなりショックだった

だけど僕は今帰る訳には行かない


それから半年実家には帰らなかった

母がかなり心配している事も分かっていたが

今ここで帰ったらあの時小学校でいじめにあった

泣き虫の僕がサーカーを始め強くなった意味がない


逃げてばかりでは駄目なんだ 〔本当はかなりまいっていたけどね〕


年が明け僕は仲間と一緒にライブ活動に励んだ


地元の友達にも協力してもらい地元のイベントに出させてもらったり


地元のライブハウスでも歌った

その時母は必ず仕事仲間を連れ応援に来てくれた


中学時代は母が来てくれる事を素直に喜べなかったが

今はありがとうと言える


その年ワンマンライブも行なった

居酒屋の仲間や


地元から仕事を休んでかけつけてくれる友達もいた


素直に嬉しい


今僕がここにいれるのは


多くの友達と家族に支えられているからだ


人間一人は淋しい一人では生きて行かれない



「母さん元気ですか」  
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