東京へ 〜僕の夢を乗せて
人付き合いが苦手な母にしてはたくさんの友達が出来
中には娘くらいな年の子もいた


特に主任の林さんが可愛くて


彼女の転勤が決まった時母は泣いてついていきたいと家族を困らせた。


母の単身赴任?

僕たちはどうなる?ありえないだろう


母は

その友達と交換日記をしたり積み立てをして旅行にもいった。


第二の青春だろうか? 


僕は照れ臭くて母の店に行った事がない

だが行く理由が出来てしまった 

家に入ろうとしたらいつもポストにあるはずの鍵がない

仕方なく母のいる店に行き母のレジに並んだ

すました顔で「いらっしゃいませ。」

僕の顔を見るなり何?と顔が変わった 

鍵がなく家に入れない話をすると、

母は「いつもこんなに早く帰える事ないから、鍵はいれてないよ。」


僕たちのやりとりを見て回りにいたお客さんが笑った

その年も終わる頃母と一緒に入社した同じ年の友達が亡くなった

頭の中にガンが出来手術することは出来なかった 


母はかなり落ち込んでいた仕事に行けるだろうか。
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