東京へ 〜僕の夢を乗せて
ジュンは何故か向かい側にある保育園から


忍玉乱太郎の歌が聞こえてくるともうダッシュして行ってしまう


困った先生はピアノで忍玉乱太郎の曲を弾いてみた


そうすると


その日から


その歌が聞こえて来ても保育園へは行かなくなった 

夏にはプールが始まり


ジュンもみんなと同じように準備体操をしていた


しかし


みんなが一斉にプールに飛び込むのを見てるだけで


入ろうとはしない


先生は考えたあげく


家にあったビニールプールを置いてみた


ジュンは嬉しそうに入った


それからしばらくすると


みんなと同じプールに入っていた


僕が思うには


ジュンはみんなと一緒になんでもやりたいんだろう


だけどみんなと同じようには


すぐには出来ないんだろうな


時間をかけ


自分なりのスピードで進んでいるのだと思った


楽しい幼稚園生活を送っていた


ある日大事件が起きた


幼稚園から電話があり


湯沸かしポットでジュンがお腹にやけどをしたのだ


母は慌てて幼稚園に向かった


母はその時の記憶がなく


気がついたら病院にいた 

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