東京へ 〜僕の夢を乗せて
僕は
東京の音楽の専門学校へ行く事を決めていた
この事を
父親に話すまでかなりの時間がかかった
うちは裕福な家庭でなく下には弟が二人いる
しかも下の弟は自閉症だ
母親が毎日三男のジュンと関わっている姿を見て
大変さも分かっていた
でもそんな母に僕は
怒鳴ってしまった
「母さんはジュンの事ばかり見てるね。」
一つ上の次男が可愛そうに思えた
でも本当は僕自身が淋しかったんだと思う
ジュンは他動でことばも話せない
でも目から入るものにはかなりの興味を示した
僕が英語のビデオを見ている隣に来てすぐに覚えた
ことばは話せなくても英語で発音した
母とジュンがスーパーへ買い物に行った時
ジュンがきゅうりを見てキューカンバーと言い母を驚かせた
父親が遅番勤務の時はジュンを僕が風呂に入れていた
そんなある日一緒に風呂に入ったジュンが泣いた
その訳は
泡立てたシャンプーを髪につけウルトラマンになるとこを僕に見せたかったが
散髪に行ったばかりで髪が短くて立たなかったのだ
〔年令よりかなり幼いジュンの夢はウルトラマンに成る事だからね〕
東京の音楽の専門学校へ行く事を決めていた
この事を
父親に話すまでかなりの時間がかかった
うちは裕福な家庭でなく下には弟が二人いる
しかも下の弟は自閉症だ
母親が毎日三男のジュンと関わっている姿を見て
大変さも分かっていた
でもそんな母に僕は
怒鳴ってしまった
「母さんはジュンの事ばかり見てるね。」
一つ上の次男が可愛そうに思えた
でも本当は僕自身が淋しかったんだと思う
ジュンは他動でことばも話せない
でも目から入るものにはかなりの興味を示した
僕が英語のビデオを見ている隣に来てすぐに覚えた
ことばは話せなくても英語で発音した
母とジュンがスーパーへ買い物に行った時
ジュンがきゅうりを見てキューカンバーと言い母を驚かせた
父親が遅番勤務の時はジュンを僕が風呂に入れていた
そんなある日一緒に風呂に入ったジュンが泣いた
その訳は
泡立てたシャンプーを髪につけウルトラマンになるとこを僕に見せたかったが
散髪に行ったばかりで髪が短くて立たなかったのだ
〔年令よりかなり幼いジュンの夢はウルトラマンに成る事だからね〕