東京へ 〜僕の夢を乗せて
母の仕事が休みの土日には

母のアパートに泊りにいった

母と買い物をしたり一緒のお布団で寝たり


ずっと一緒にいたかった 

だから僕と母を今の父に救ってもらいたかったのだ


母が再婚したい話を祖母にした時


祖母は前にもまして暴れ怒りだした


僕は


今度こそ母の再婚をきにこの家から出る覚悟を決めた

自分の気持ちに嘘はつけない


僕は祖母に『母さんについて行きたい』


祖母は僕の顔を見た後


何も言わず自分の部屋に行ってしまった


祖母のすすり泣く声がした

〔おばぁちゃんごめんね。〕

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