東京へ 〜僕の夢を乗せて
バイトは

一年近く続け20万のギターを買った


自分で働いて買ったものなので


大切にし今も使っている。

彼女にはプラダのポーチを買った


20万のギターは高いと思わないのに


1万5000円のプラダのポーチは高く感じてしまう


自分には必要がない物と思うせいだろうか? 


その日雨が降っていたので

母がバイト先に迎え来てくれた


雨の中僕は生ゴミの入ったバケツを洗っていた 


その僕の姿を見た母は涙がこぼれたそうだ


この一年僕はバイトを一度も休まなかった 


それは僕が父と母の働く姿を見て来たからだと思う。

そこの店長にも気にいられ

僕は今でも実家に帰ると必ずその店に寄る


< 85 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop