サワーチェリーパイ
ただ彼女が手を握っただけで、彼の頭の中にはサイコメトラーさながらにその後の幸せな展開がみるみる頭の中に広がってしまう。
『手を握ったら次はキスで、その次は勿論……。学校を卒業して、俺が働いて彼女は専業主婦で、子供が出来て……』
通常であればまずしないであろう未来予想図を妄想してしまい、隣に居る彼女に対して
「子供の名前は何にしようか? 」
と聞いて、その場で帰られるのはいつもの事。
人はそれを『1人相撲IN晴斗脳内』と呼ぶ。
「で、今回はどういうセリフが出た? 」
「セリフが出る前に帰られた、俺、メニューが決められなくて」
その瞬間、ドォっと大爆笑が起こる。
「最短記録更新おめでとう」
「ハルト、カワイソー」
「さっきの計算やり直さないとな」
「バカかお前は」
『手を握ったら次はキスで、その次は勿論……。学校を卒業して、俺が働いて彼女は専業主婦で、子供が出来て……』
通常であればまずしないであろう未来予想図を妄想してしまい、隣に居る彼女に対して
「子供の名前は何にしようか? 」
と聞いて、その場で帰られるのはいつもの事。
人はそれを『1人相撲IN晴斗脳内』と呼ぶ。
「で、今回はどういうセリフが出た? 」
「セリフが出る前に帰られた、俺、メニューが決められなくて」
その瞬間、ドォっと大爆笑が起こる。
「最短記録更新おめでとう」
「ハルト、カワイソー」
「さっきの計算やり直さないとな」
「バカかお前は」