サワーチェリーパイ
虹太は、西工業一の『エロ将軍』と陰では呼ばれている。


「えー、まあ、色々と」
「何となく分かるからもういい」
「三次の部屋は普通だしな、あ、でも神棚がある」


聞きもしないのに、色々と説明してくれる晴斗に感謝しながらも、頭の中ではメモを広げて、もの凄い勢いでペンを走らせていた。


「インターナショナルの2人はどうなんだ? 」
「あいつらも普通じゃないぞ、アーリオのヤツはいきなりダブルベッドだし、マーティンは部屋中がピンク色。ラブホかっての」


想像しただけで、性格が伝わって来るような話に、小説の構想がふくらみ始めた陽生はもっとネタは無いのかと詰め寄る。
< 130 / 293 >

この作品をシェア

pagetop