サワーチェリーパイ
まさか晴斗がそんな事を言うとは思わなかったし、それに『17歳なんだもん』というどこかで聞いた様なセリフに呆れていたから。


「おー、オメェがそう言うならやってみせろや。俺らは知らないからな」


冷たく言った三次はバイトの時間が迫ったため、席を立って出て行く。


「場所はどうするんだい? いい加減に決めないと」


マサヨにうながされ『Tokyoweek』をあわてて広げると、そこには『恋する2人の横浜特集』と書かれていた。


「横浜にする、もうそれしか無い」


皆に向けて断言した晴斗は、そのページを食い入る様に見詰める。


その脇で、早瀬と駿府はタイムテーブルを組み始めた。
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