サワーチェリーパイ
飽きれた陽生が座ると、何もオーダーしていないのに、目の前にコーヒーが出て来る。
「磨朝さん、すみません」
「いいの、三次君からお金もらってるし。『ヤツは今日来るはずだから、これでコーヒーでも飲ませてくれ』って」
五百円玉を一枚見せると、微笑む磨朝。
その女の子らしい表情に、つい見とれてしまう陽生。
「磨朝さん、何でそんなにいつも可愛いんですか? 」
「そうかしら? でも、恋をしてる女の子は皆可愛いわよ」
さりげなくそう言うと、さっさと他のテーブルに行ってオーダーを取り始める。
「お、何? 遂に女の子らしさに目覚めた? 陽生も」
色気づいたなとでも言いたげな虹太に、ムッとした表情で返すとお尻の下になっていた『China girls』を取り出して読み始めたが、顔色が瞬時に変わった。
「磨朝さん、すみません」
「いいの、三次君からお金もらってるし。『ヤツは今日来るはずだから、これでコーヒーでも飲ませてくれ』って」
五百円玉を一枚見せると、微笑む磨朝。
その女の子らしい表情に、つい見とれてしまう陽生。
「磨朝さん、何でそんなにいつも可愛いんですか? 」
「そうかしら? でも、恋をしてる女の子は皆可愛いわよ」
さりげなくそう言うと、さっさと他のテーブルに行ってオーダーを取り始める。
「お、何? 遂に女の子らしさに目覚めた? 陽生も」
色気づいたなとでも言いたげな虹太に、ムッとした表情で返すとお尻の下になっていた『China girls』を取り出して読み始めたが、顔色が瞬時に変わった。