サワーチェリーパイ
「止めろよ、虹太」


晴斗は止めに入る、自分の大事な『汚れ無き聖域』に土足で踏み込まれたからだろう。


「まあ、人それぞれだからね、そういうのは」


駿府や早瀬もウンウンとうなづき、勉強を再開する。


「デモ、ダイジナコト。Loveヲタシカメル」
「yes、kissハアイサツ、デモmake Loveハtrue」


インターナショナルチームは、互いに顔を見合わせて手を取り合う。


「trueね……」


その言葉に、ハーっと溜め息をつく陽生。


「お前がそんな事、気にすんなよ。な」
「まあな」


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