サワーチェリーパイ
「んだよー、期待させやがって」
「妄想を何とか止めさせないと、無理だろ」
「止めた止めた、もう俺達も並ぼうぜ」
「oh my god! 」


ドヤドヤと観覧車の列に並んだ彼らには全く気付かず、2人は夕食を食べようとレストランを探し始める。


だが、遊園地内のレストランは一杯で、どこにも入れず困り果てた。


空腹を抱えてフラフラとさまよっていると、目の前に船の帆をかたどったホテルが見える。


「あそこのレストランなら、空きがあるかも」
「でもホテルのレストランって高いだろ、そんな金無いし」
「いいよ、あたしがオゴってやるから」


ホテルの中に入り、カジュアルなレストランをコンシェルジュに訪ねる。


「2階にございますカフェはいかがでしょう? 」
「じゃあ、そこにします。ありがとう」
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