サワーチェリーパイ
「アーリオが? あのキザな」
「勢いでなー、でもあいつの裸踊りが始まると同時にオヤジ達から溜め息が出てたぞ」
「何でだよ」
「それは、ガイジンだし……」


そう、イタリアの跳ね馬を見せつけられたから。


「ああ、そういう理由でか」
「下ネタ平気なんだな、陽生は」
「中学時代は、クラス中がそんな感じだった」


あの頃は良かったなと、酔いもあってホームシックになる陽生。


「帰るなよ絶対に、本だって出せるさまた! 面白かったから」
「でも、もう帰りたい気持ちなんだ」
「帰って欲しくない、せっかく俺の気持ち伝えたのに」
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