サワーチェリーパイ
「さっきから、うるさいぞ」
「そうだよ、集中出来ない」
文句を言い始める駿府と早瀬の前に、元々少ないプライドも何もかも捨て、両手を付くと頭を下げる晴斗。
「な、頼む。あの子に彼氏が居るか居ないか調べてくれよ」
「俺からも頼むよ、今度さ、オヤジの予備校の模試、タダで受けさせてやるから」
友達を助けたい気持ちの虹太がそう言って、つぶれたカバンの中から申し込み用紙を2枚取り出すと、2人は腕組みを始める。
虹太は、有名な予備校チェーンの息子だ。
だが彼は優秀な血を引いているのにも関わらず非常に成績が悪く、最低でも名前さえ書ければ入学出来ると言われている西工業に居た。
「しょうがないなー、じゃあ、調べておくよ」
「ただし、北山先生の講座1コマ付きで」
「よし、乗った。このバカのために頼む」
自分達に有利な条件を出して、取引を成立させると、席を立つ。
「じゃあ、この後図書館に行くから」
「キミ達も今の内に勉強して置かないと、大学まで行かれないよ」
「そうだよ、集中出来ない」
文句を言い始める駿府と早瀬の前に、元々少ないプライドも何もかも捨て、両手を付くと頭を下げる晴斗。
「な、頼む。あの子に彼氏が居るか居ないか調べてくれよ」
「俺からも頼むよ、今度さ、オヤジの予備校の模試、タダで受けさせてやるから」
友達を助けたい気持ちの虹太がそう言って、つぶれたカバンの中から申し込み用紙を2枚取り出すと、2人は腕組みを始める。
虹太は、有名な予備校チェーンの息子だ。
だが彼は優秀な血を引いているのにも関わらず非常に成績が悪く、最低でも名前さえ書ければ入学出来ると言われている西工業に居た。
「しょうがないなー、じゃあ、調べておくよ」
「ただし、北山先生の講座1コマ付きで」
「よし、乗った。このバカのために頼む」
自分達に有利な条件を出して、取引を成立させると、席を立つ。
「じゃあ、この後図書館に行くから」
「キミ達も今の内に勉強して置かないと、大学まで行かれないよ」