サワーチェリーパイ
そんな様子に気付いた陽生は、そっと手をにぎった。


「今日はちゃんとエスコートしてくれよ」
「おう」
「ダンスは大丈夫なのか? 」
「アーリオが教えてくれたし、大丈夫だ! 」


パートナーの足を踏まないレベルまでは何とか行ったものの、優雅なダンスには程遠くアーリオもあきれて


『アトハpassion! ジョーネツ&soulデナントカスル! 』


と、はげましただけで終っている。


本当に大丈夫なのかは、この言葉でも分かるだろう。


ソウルダイナーに到着すると、すでにインターの生徒達が集合しており、皆、受付でワイワイと騒いでいた。

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