サワーチェリーパイ
パジャマとバスタオルをつかみバスルームに消えて行く陽生を見送り、コーヒーを入れ始めた彼の携帯が鳴った。
「はい」
『俺、虹太。あの後どうしてる? 」
「今、陽生の部屋だ」
『やるなー、なあ、離したくなきゃ、今夜キメちまえよ。お前だって男なんだから』
「るっせぇ! 」
終話ボタンを力強く押し、のしかかる思いを振り切ろうと頭を振る。
『離れる前に、体だけでも繋げってのかよ。陽生があんな状態なのに、出来るワケねーだろうが』
虹太には言えなかった言葉を頭の中で何度も繰り返していると、バスルームから湯気を立てて陽生が出て来た。
「ありがとな、なあ、お前も風呂入るか? 」
「おう」
「はい」
『俺、虹太。あの後どうしてる? 」
「今、陽生の部屋だ」
『やるなー、なあ、離したくなきゃ、今夜キメちまえよ。お前だって男なんだから』
「るっせぇ! 」
終話ボタンを力強く押し、のしかかる思いを振り切ろうと頭を振る。
『離れる前に、体だけでも繋げってのかよ。陽生があんな状態なのに、出来るワケねーだろうが』
虹太には言えなかった言葉を頭の中で何度も繰り返していると、バスルームから湯気を立てて陽生が出て来た。
「ありがとな、なあ、お前も風呂入るか? 」
「おう」