サワーチェリーパイ
インター2人組は、感極まって鼻水をすすりあげていた。


「ホントーニコレデサイゴ、サミシーヨ」
「our good friend! 」


そう言って、となりに立つ晴斗を押しのけ、陽生の体を抱きしめる。


「英語、もっと教えて欲しかったよ」
「ザンネンネー、I miss you」
「myエスプレッソ、ノマセテアゲタカッター」


2人から両ほおにキスを受けると、表情が泣笑いになった。


「んだよー、陽生ちゃんと1回位はデートしたかったのによー」


虹太は不服そうに声を上げて、カバンの中から雑誌を出す。


「これ、お別れのプレゼントな」
< 254 / 293 >

この作品をシェア

pagetop