サワーチェリーパイ
「いいんだ、三次からは色々教わったし」
「何にも教えてねえぞ、おめーには」
「男気を教わった、覇闘公園で」


あの土下座の件をいまだに済まなく思っていた陽生に対し、フンと鼻を鳴らして腕組みをする。


「おめーのストリップなんか見ても面白くねえ、胸なんかねーのに」


その言葉を聞き、反論する晴斗。


「胸はある! ちゃんとこの手で確かめた」
「そんな事言うな! バカ」


即座に陽生から『ワタシの初体験』で頭を叩かれる。


このしんみりした空気を一言でブチ壊してしまい、うなだれる彼。
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