サワーチェリーパイ
「さあ、出発だ」
進むダンプの荷台では、6人が作業を始めた。
「まず全部広げて」
「おう」
段ボールをつぶし一枚の板にすると、風圧に負けないように体で押さえ込む。
「じゃあ、これで文字を書くんだ」
駿府と早瀬が自分の学生カバンの中から、愛用の万年筆を取り出す。
そして、インクのカートリッジを出すとそれを思い切り歯でこじ開ける。
「お前ら前歯が黒いぞ」
ゲラゲラ笑い出す虹太に構わず、晴斗やアーリオ、マーティンも何か書く物は無いか自分の服を探った。
進むダンプの荷台では、6人が作業を始めた。
「まず全部広げて」
「おう」
段ボールをつぶし一枚の板にすると、風圧に負けないように体で押さえ込む。
「じゃあ、これで文字を書くんだ」
駿府と早瀬が自分の学生カバンの中から、愛用の万年筆を取り出す。
そして、インクのカートリッジを出すとそれを思い切り歯でこじ開ける。
「お前ら前歯が黒いぞ」
ゲラゲラ笑い出す虹太に構わず、晴斗やアーリオ、マーティンも何か書く物は無いか自分の服を探った。