サワーチェリーパイ
「愛してるってのは文字数が合わないからダメだよな? 」
「愛裸舞勇ってのは4文字だしな」
「そんなヤンキー丸出しの文字はダメだと思う」


首都高入り口の緑色の看板が皆の前に迫ると、三次から電話が入る。


『しっかりつかまっとけ! トバされんぞ! 』
「おう」


全員がダンプの荷台のヘリにつかまりながらも、足で段ボールを押さえた。


「どーすんだよ! 」
「うう……」


高速で移動するのが苦手な晴斗は、今にも失神寸前。


それでも必死になって考える。
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