サワーチェリーパイ
「じゃあ、俺の兄貴と同じだな」
「え? 晴斗のお兄さんって官僚なの? 」
「国土交通省のな、オヤジも」


もっと意外な話で、全員が叫び声を上げる。


「どうして晴斗がこんなに? 」
「なのにお前はバカか! ありえねー」
「お前に言われたくねーよ、予備校の社長の息子で西工ワースト1に」


あのファンキーな晴斗父&晴斗兄が官僚だったとは……。


「studyガンバレー」
「そういうお前らの成績はどうなんだよ、女遊びばっかしやがって」
「トーゼンNo,1 アタリマエネー」


インターナショナル組の成績を聞いたあたりで、ダンプは羽田空港へ向かって高速を降りた。


「よし、書くぞ! 」


収まった風圧に、全員がそれぞれの筆記用具で文字を大きく書き始める。
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