サワーチェリーパイ
完成したのは、空港の入り口直前だった。
『これからどうする? 』
運転席からの電話を再び受けて、駿府が携帯で陽生の乗る予定の便を調べる。
「あった、11時30分発の千歳空港行きが。これだよ」
『どっから出るんだ? 』
「西側の滑走路だね、HALは」
『このまま行くぞ! 』
空港の工事搬入口に向けて走ると、入り口で警備員から身分証の提示を求められる三次。
「身分証が無いと入れません」
「じゃあ、責任者を呼んでくれ」
「あなたどなたですか? 」
「大城の三次が来たって言えば分かる」
もう時間が迫っている、待っている余裕は無いと荷台から全員が飛び出そうとした瞬間に、大あわてで飛んで来る作業着姿の中年男性。
『これからどうする? 』
運転席からの電話を再び受けて、駿府が携帯で陽生の乗る予定の便を調べる。
「あった、11時30分発の千歳空港行きが。これだよ」
『どっから出るんだ? 』
「西側の滑走路だね、HALは」
『このまま行くぞ! 』
空港の工事搬入口に向けて走ると、入り口で警備員から身分証の提示を求められる三次。
「身分証が無いと入れません」
「じゃあ、責任者を呼んでくれ」
「あなたどなたですか? 」
「大城の三次が来たって言えば分かる」
もう時間が迫っている、待っている余裕は無いと荷台から全員が飛び出そうとした瞬間に、大あわてで飛んで来る作業着姿の中年男性。