サワーチェリーパイ
パソコンを立ち上げて、キーを叩く。


『幼なじみのカレに
聞いちゃいました、
どんな仔がスキって。
(*⌒∇⌒*)テヘ♪
そしたらぁー、
さっぱりしてて
男の子っぽい仔って
言ってて、もしかして
haruのコトかナーって、
まぢでウレシくて……』


それから、ゆっくりと公開ボタンを押した。


こんな風に、樹に自分の気持ちを知らせられたらいいのに……。


胸の中は切なくて、どうしようもない。


でもあたし達は幼なじみ、急にこちらの気持ちが恋愛感情に変わったなんて、そうそう言えるはずが無かった。


だけど、こんな幸せな時間は長く続かない。





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