サワーチェリーパイ

「おっはー、三次、晴斗」


すでに自家用車の運転手付きベンツで送られて来ていたお坊ちゃまの虹太が、雑誌を片手に挨拶をする。


「おう、虹太」
「なぁ、これ見ろよ」


週刊誌の表紙には、英語で『Hentai　Girl』と書かれており、中にはアニメのHなイラストが出ていた。


朝っぱらからこんな雑誌を鑑賞している彼に、うんざりした顔になる２人。


「アメリカ直輸入だぜ、出張のお土産で兄貴がくれた」
「バカか、オメーは。そんなのオカズに出来るのは、オタクぐれーしか居ない」
「晴斗も見てみろよ」