サワーチェリーパイ
晴斗はそれだけで、心臓が100m猛ダッシュ後の様になる。
「さっきから何を悩んでるんだ? 」
「あー、俺さ……」
言い出せない彼に、虹太が助け舟を出す。
「こいつさー、好きな子が居るのに言い出せないんだよ」
「へぇー、どんな子? 」
普通であれば、ここがチャンスだ。
しかし、万年妄想病に悩まされている晴斗には、そんな度胸が全く無い。
今日もまた妄想クリニックのドアをノックし、診察室に入ってしまった。
『ここで俺が陽生を
タイプだって言った
ら終わりだ。俺はバカ
だし、その上メールも
ヘタだし、好きでも
無い子にホレられてる。
バレたら二股じゃんって
嫌われるだろ、だったら
今の関係を壊すのはいい
方法じゃないですよね、
先生? 』
もう、お大事にとしか言いようが無い。
「さっきから何を悩んでるんだ? 」
「あー、俺さ……」
言い出せない彼に、虹太が助け舟を出す。
「こいつさー、好きな子が居るのに言い出せないんだよ」
「へぇー、どんな子? 」
普通であれば、ここがチャンスだ。
しかし、万年妄想病に悩まされている晴斗には、そんな度胸が全く無い。
今日もまた妄想クリニックのドアをノックし、診察室に入ってしまった。
『ここで俺が陽生を
タイプだって言った
ら終わりだ。俺はバカ
だし、その上メールも
ヘタだし、好きでも
無い子にホレられてる。
バレたら二股じゃんって
嫌われるだろ、だったら
今の関係を壊すのはいい
方法じゃないですよね、
先生? 』
もう、お大事にとしか言いようが無い。