サワーチェリーパイ
待つこと1時間、その間、晴斗が妄想コースターに乗車してしまう。
『暗いだろ、コレ。で、手にぎって、陽生が怖がる。俺、そこでガッツ見せて、最後はブチューっ! やべ、これしかねえ! 最強! 』
いい加減にして欲しいものだが、これが彼なのだから仕方ない。
様子に気付いた陽生は、現実に引き戻すために彼の腕を引く。
「何考えてんだよ? 晴斗」
「え、あ、怖いなって」
「しっかりしろ」
バンっと背中を叩かれ、現実に引き戻されると、後ろの3人組は不気味な顔をしてヒソヒソ話を始めていた。
「ナニ、あのコ。ブツブツ言って…」
「ヤバ、こっち見てる」
「目、合わせない合わせない」
シートに座り、晴斗の妄想を乗せたジェットコースターが発進する。
が、晴斗は重大な事実を1つ忘れていた。
『暗いだろ、コレ。で、手にぎって、陽生が怖がる。俺、そこでガッツ見せて、最後はブチューっ! やべ、これしかねえ! 最強! 』
いい加減にして欲しいものだが、これが彼なのだから仕方ない。
様子に気付いた陽生は、現実に引き戻すために彼の腕を引く。
「何考えてんだよ? 晴斗」
「え、あ、怖いなって」
「しっかりしろ」
バンっと背中を叩かれ、現実に引き戻されると、後ろの3人組は不気味な顔をしてヒソヒソ話を始めていた。
「ナニ、あのコ。ブツブツ言って…」
「ヤバ、こっち見てる」
「目、合わせない合わせない」
シートに座り、晴斗の妄想を乗せたジェットコースターが発進する。
が、晴斗は重大な事実を1つ忘れていた。