お姫様に誓いのキスを2
「遅刻なんて珍しいな…?」
一時限目が終わり、王子が喋りかけてきた。
「ちょ、ちょっとね?」
ケーキ焼いてて遅刻したなんて言えない。
失敗したんだから。
トントン…
肩を叩かれた、振り返ると………。
「中島さん達…??…何ですか??」
私の苦手とする中島さん達がいた。
「ちょっといいかしら?」
ニコッと笑い私をぐいぐい引っ張っていった。
後ろにいた王子様は……
「???????」
思いきり首を傾げていた。
「何かしら?」
問い掛けてみたものの、もはや内容は分かっている。
「フ…我らの王子様のことで話しがあるの。」
やはり、王子様のことだ。
私がこの人達が苦手な理由は…王子様の彼女である私に対して敵意を向けてくる事と。
たびたび、王子様のことで勝負になる事だ。
それは、バレンタインやクリスマスという行事の時にあり、今回は………。