お姫様に誓いのキスを2
「放課後の調理室で待ってるわ。材料は置いてあるから…逃げないでね?」

フッと鼻で笑って私の横を通り過ぎて行った。

残された私は

「………………………。」

放心状態だった。<チーン>

ケーキを作る…私には無理よっ……。



「おーいっ!」

ポンッ

「きゃぁあああっ!??」

肩に手の感触が…!?

「な…何だ!?そんなに驚かせた?」

肩を叩いてきたのは、王子様だった。

…そうだっ!

「ね…何味のケーキが好き?」

「ケーキぃ??んー…チョコケーキかな?…何でまたそんなことを?」

分からないって感じで私を見てくる。

そんな姿がカッコイイ。

どんな格好をしてても、私は貴方を好き。

渡したくない。

「…何でもないよ。」

貴方を見ると頬が緩むの、私、頑張るからね!

「???」

王子様は理解が出来てないご様子だった。
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