それでも好き

隣の彼

あたしと夏樹だけが屋上に残った。




休み時間もとっくに終わってるはず・・・




「な!なぁって!」




『え!あ、なんか言った?』





夏樹の声に気づきあたしは驚く。




「お前。雄介っていう奴と幼馴染なんだろ?」




『あ、そうだけど?』




「”愛”が足りねぇんだな・・・」




夏樹が口にした、”愛”




『・・・”愛”?』




「あいつはお前の愛が足りねぇから勢いで自分の気持ち知ってほしかっただけなんじゃねーの?」




”愛”ねぇ・・・




「ま、俺が言う立場でもねぇんだけどな」




『・・・なんかありがと』




「キモイし。言うな」




またかい・・・キモイキモイ・・・




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