Escape.
どんどん芽生えてゆく快感
もう制御出来ないだろうか。
原形がなくなりかけている陽菜を抱き締める
『アハハハ…フッ…グズッ…ウワァァァ…陽菜ぁっ…!陽菜ぁあぁぁ…ごめん…ねぇ…?許して?許してよ…ねぇ!ねぇったら!!!!』
過呼吸に陥る
『ハァハァハァハァハァ…ッゲホッゲホッ…グアァア…ッハァハァハァハァハァ』
これ…どうしよう…
自首…?
あはは何それ何それ何それ何それ
警察?
知らないなぁ知らないなぁ知らないなぁ
逃げ…る?
そうか…逃げようか…
逃げなきゃ…逃げな…きゃ
鎌を持ったあたしは体育倉庫を飛び出した。
血塗れの制服、
ノイローゼなままで。
『アハハハハハハハハハ!』