あの日、あの時。
お昼を過ぎた頃だろうか、
この公園に来たのは。

ケータイだけ持って家を出た。
お母さんには
「散歩に行ってくる」
と伝えた。

さっきからずっとケータイが震えていけど
出る気にもならない。

本音は家に帰りたくない。


さっきまで周りがうるさかったけど
静かになった。

きっと練習試合が終わったんだろう。

ここの公園のすぐ前にサッカー場がある。
そこで私の学校と他校が戦っていたのが
来る途中に見えた。
多分午前中からやっていたのかな…。


そろそろ帰ろう、
って思うけどやっぱり帰りたくない。

そしたら上から優しい声が降ってきた。



「どうしたの?大丈夫?」
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