THE★イケメン男子校inPRINCESS
俺は連れてってやると言った。
姫華はとてとてキョロキョロ歩いている。
趣味のわりぃ理事長室の
ドアの前に着くと
姫華に名前を聞かれ
(憶えてないんだ…)
と少しショックを受けた。
『…朱月 龍介』
と名乗っても姫華は気付かなかった。
俺は【龍】と呼ばれるらしい。
どこかで【りゅうくん】と
呼ばれるのを願っていた。
そんなことは知らず、
無邪気に笑う姫華は昔から憎めない。