あの日、アナタに出会えたキセキ~拾われた少女~

俺の声に女はビクッと身体を震わしてゆっくりと俺へと視線を向ける。

「あ、れ？…ごしゅ、じんさま…は？」

「とにかく落ち着け。ホラ」

もう一度寝かせようと女に手を伸ばすと…

「ッッ！ごめんなさい！」

ビクッと身体を震わして、いきなり謝りだした。

「ごめんなさい、ごめんなさい…ごめ、なさい…」

「は？え、ちょ…落ち着けって、謝るなよ」

「ごめんなさい…ご主人様…ごめんなさい…叩かないで下さい…」

叩く？

「いや、叩かないから謝らなくても……あー、クソッ！」