あの日、アナタに出会えたキセキ~拾われた少女~
まずは服だな。

脱がすわけにはいかないからなぁ…

「頭、少し上げるぞ」

あまり揺らさないように俺の暖かい長袖の服を着させて、下にはジャージのズボンを着させた。

そして肩までしっかり布団を掛ける。

暖房をいつもより高めにして…

「おい、話せるか?」

「スー…スー…」

「…無理っぽいな。てか身体温めねーとな」

風呂は無理だし…

あ、そうだ!

俺は台所でタオルを数枚温かいお湯に入れる。

それを絞って首もと、足首、手首、額にのせた。
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