抹茶飴。
私はあわてて自分の教室に戻る。
授業が始まってやっと手の中のものを思い出した。
嫌いなものは早めに処理をしておきたい。
でも授業中に食べるわけにいかないし、食べたくもない。
休み時間に誰かに渡そうと考えていると、生徒にテストを返しながら先生がこちらに来る。
飴を見られて怒られるのが嫌だった私はとっさに筆箱の中に飴を隠した。
それからずっと筆箱の中にこの飴はいたのだ。
私は一度ため息をはく。
苦い苦い飴を舐めながら、宿題を終わらせた。
学校が始まって私の教室に山元が本を返しにきた。
「飴、やっぱまずかったけど?」
私は嫌味を言う。
「ちゃんと食べたんだ?」
山元がうれしそうに笑う。
「じゃあそのおわびに…」
山元は一つの封筒を出した。
「何これ?」
「貸してくれた本の映画のチケット。一緒に行かない?」
この本は私のお気に入りだった。
そしてその映画もとても気になっていたものだった。
私はチケットを受け取った。
その後映画館で山元が小さな声で告白をしてきた。
私はやっと山元に素直に笑うことができた。
授業が始まってやっと手の中のものを思い出した。
嫌いなものは早めに処理をしておきたい。
でも授業中に食べるわけにいかないし、食べたくもない。
休み時間に誰かに渡そうと考えていると、生徒にテストを返しながら先生がこちらに来る。
飴を見られて怒られるのが嫌だった私はとっさに筆箱の中に飴を隠した。
それからずっと筆箱の中にこの飴はいたのだ。
私は一度ため息をはく。
苦い苦い飴を舐めながら、宿題を終わらせた。
学校が始まって私の教室に山元が本を返しにきた。
「飴、やっぱまずかったけど?」
私は嫌味を言う。
「ちゃんと食べたんだ?」
山元がうれしそうに笑う。
「じゃあそのおわびに…」
山元は一つの封筒を出した。
「何これ?」
「貸してくれた本の映画のチケット。一緒に行かない?」
この本は私のお気に入りだった。
そしてその映画もとても気になっていたものだった。
私はチケットを受け取った。
その後映画館で山元が小さな声で告白をしてきた。
私はやっと山元に素直に笑うことができた。