いつも桜が綺麗です。
「早く歳三さんこないかなあ・・・」

私はうきうきとしながら桜の木の下の前で待つ。

今日は歳三さんとお花見の約束をしているのだ。

私は初めて着物をきた。

それを早く歳三さんに見てもらいたくて。

だから、少し早く来てしまったのだ。

すると向こうから歩いてくる人が見える。

歳三さんだ。

やっぱり、スーツ姿より歳三さんは着物姿のほうが似合っている。

「そうだ!!」

わたしはほんのイタズラ心でそっと隠れる。

土方さんは私のことを探すようにきょろきょろとしている。

ああ、なんだか幸せだな。

だって、あなたに探してもらえるんだもの。

前世ではいつも私が探していたから。

そう思いながら私はそっと木の陰から身を出す。

「歳三さん!!」

「おっ、早いな彩愛。」

笑顔で土方さんはこちらへ寄ってくる。

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