いつも桜が綺麗です。
「さあてと、花見に行くか」

「はい!!」

私たちは互いに手を握り歩き始める。

「歳三さん」

「なんだ?」

私はそっと歳三さんの肩に顔を付ける。

「愛してます。今も昔も、この先もずっと」

そういって顔を上げるとそこには真っ赤な歳三さん。

「ったく、お前にはかなわねえよ」

そういいつつも、そっと私の手をとる。

そして何かをはめる。

「え?」

「本当はまだ渡すつもりはなかったんだが、思い出の場所で渡すのもいいと思ってな」

左手に光るのは指輪。

「歳三さん、これ・・・・」

「ああ、彩愛。結婚しよう。そして、前世みたいに一緒に暮らそう」

穏やかな日差しを受けてあなたが微笑む。

まさに今日を桜日和というのだろう。

「はいっ!!」

私は大きく頷く。

思い出の着物をきて、新しい思い出をまた作る。

きっとこの先も永遠に。



~fin~
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