いつも桜が綺麗です。
するとそこには見慣れた歳三さんの文字が見えた。

“拝啓　彩愛様”

「私・・・？」

私はそのまま中を開けて内容を読む。

拝啓　彩愛様

この手紙をお前が読んでいるということはもう俺はお前の傍にいないということだな。

俺はこの手紙を書いた時から少しでもお前の傍に長くいられただろうか？

毎日泣いて暮らしてないか？


「泣いているに決まっているじゃないですか・・・」

私は続きを読む。


まあ、泣いて暮らしているだろうな。

彩愛は泣き虫だったからな。

その涙を俺はもう拭ってやることはできねえ。

許してほしい。

お前と一緒に暮らした日々はあっという間に時が過ぎて行った。

俺は彩愛と出会って初めて人を愛するということを知ったんだ。

こんな俺を受け入れてくれて、愛してくれて本当に感謝している。

「私のほうこそ、歳三さんに感謝しているのですよ？」

涙をこらえて二枚目の手紙に目を通す。
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