幕末にゃんにゃん【完】
第三章
9 □ 形だけの小姓
入隊……できなかった。
私は、与えられた部屋で
夜が過ぎるのを待ちながら
少し前のことを思い出す。
先ほど、入隊希望をした私は
総司一君土方さんの反対により
明日に持ち越しとなった。
浪士と一悶着についても
明日詳しく聞くと、言われ。こちらも持ち越し
『でもあれは、あいつらが悪いんだもん』
「あいつらって?」
『ぎゃあッ!!!!……あれ?総司??』
「何を騒いでいる。夜中だぞ?」
『あれ?一君も?どうしたの?』
気がつけば、後ろに二人が座っていた。
いつのまに?