幕末にゃんにゃん【完】





「小姓って言うのはね。身の回りの世話をしたりする人のことだよ」




首をかしげる私に総司が簡単に説明してくれた。




『……どなたの小姓に?』




「総司の小姓だと平隊士に伝えるが…お前は基本部屋の中で過ごせ」




『ずっとですか?』




土方さんの言葉に眉を寄せた。




「そうだ。平隊士とは口を聞くな。……女だとバレれば厄介なことになる」




あれ?今女って……。




『女だってばれていたんですか!?』




「どうみても、男にはみえねーぜ」




後ろで、ニヤリと笑みを浮かべながら原田さんが言う。





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