幕末にゃんにゃん【完】
11 ■ 認めてもらいます!
時というものは、すぐに経つ。
私が、飯塚さ……サタン飯塚と対面して三日が過ぎた。
部屋の外には出ることはいまだ許されておらず
この自室以外で行った場所といえば、厠とお風呂くらい
「お前に手紙だ」
スッと襖が開き、土方さんは部屋に一通の手紙を置いた。
『……お花さんだ!!』
手紙の字ですぐに分かった。送り手は江戸に居るお花さんから。
私はにやける表情を押さえながら、襖の外に居る土方さんに向けて頭を下げた。
『ありがとうございます!土方さん』
「あ?礼を言われるようなことはしてねぇよ」
土方さんはそれだけ言うと、微かに笑って何処かへ行ってしまった。