幕末にゃんにゃん【完】
私は考えるより先に、行動していた。
ビリビリ!!ビリリ!!ビリビリ!!
豪快にラッピングを外し、箱を開ける。そして叫んだ
『お父さんもかいぃぃぃ!!』
箱の中では、真っ黒な猫が耳をヒョとヒョとしながら私を見つめている。
総司は、私の膝の上に乗り箱の中を覗きこんだ。
「あ、猫だ」
「……む。その声は総司か?」
黒い猫は、総司に視線を向けながら喋った。……喋った??
喋った!?!?今喋ったよね!?しかも、知り合いな感じ!?