幕末にゃんにゃん【完】
「姫時ちゃん……」
もう一度追かけようと目線を彼らに向けたが、刀を鞘にしまうと私を抱きしめた。
――――ギュッ
「…ごめんね。助けるのが遅くなって…怖かったね」
その言葉で、私はワンワンと泣き出した。
多分、安心したからだと思う
『そ、じ……ありが、どう……ヒック…』
「何言ってるのさ。全部受け止めてあげるから……今は泣いていいよ」
その後、私は総司の着物にシミができるくらい泣いた。