幕末にゃんにゃん【完】





『わかりました。頑張って解いてみせます』




“本当にございますか?”




目を一瞬見開いて驚く白蘭さん




私は、コクンッと頷いた。





『一君には幸せになってもらいたいから……できることをやってみます』




私は、目の前に居る彼女を見つめながら拳に力を入れた。





言わないだけで、きっと一君自身も咲月さんに会いたいと思ってるはず……。

何とかして、二人……いや飯塚さんも入れた三人には幸せになってもらいたい!!



“……途絶えたお三方の縁を再び結びなおしてくださいませ”





白蘭さんが微笑んだ瞬間意識が薄れていくのを感じた。




“頼みましたよ姫時殿。……松本りょ……の家に…”




松本りょ?



意識が途絶えそうな中薄っすらと彼女の声が聞こえる。




私はコクンッと頷くと、意識を手放した。





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