幕末にゃんにゃん【完】
まさか、そんなことを思っていたとは……。
その発言に私以上に驚いていたのは、一緒に話を聞いていた斎藤さん
「総司。数刻と会わぬ間に、変わったな。そんなことを考えれる奴だったとは…」
まさに吃驚したような声色で、総司に話しかける斎藤さん。
「なにさ一君。僕だってこれくらいのこと考えるよ」
その言い方が気にくわなかったのか。少しすね気味に言う総司
キッチンにあるテーブルの下で話す二人を、私は見守るように見ていたが
ふと、自分の持っていた携帯を取り出し、ある人物に電話をかけた。