幕末にゃんにゃん【完】





顔を上げた彼女は、手を前にかざすと呪文のような言葉を口にした。





“時空を刻みし扉。その扉を開きし者を平成の世へ飛ばせ”




白蘭さんの声に反応するかのように




あたり一面が光り始め、大きな青い扉が目の前に現れた。





『大きな扉……』





“この扉を開けて奥に進むと、平成の世に繋がっています”





ゴクリと生唾を飲み込んだ私は、ドアのぶに手をかけた。




その瞬間




総司の顔が浮かんだ………。









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