幕末にゃんにゃん【完】
『そ……じ………』
一言呟いた瞬間
何所からか、彼の声が聞こえた。
「姫時ちゃん!?!?ねぇ!!目を覚まして!?どうしちゃったのさ!!」
「体中が光っている……どういうことだ」
総司の声の後に一君の声が聞こえた。
「ちょっと待ってください!!これ、彼女が未来へ帰る前兆なんじゃ!!」
飯塚ちゃんの声も聞こえる。
「!!……僕の目の前から消えるなんて許さないよ!!
僕に断りもなしに、勝手に帰っちゃう気!?」
総司の声に、ビクッと肩がふるえ……つかんだドアノブを握り締めた。